診療のご案内
当院の診療は予約制になっております。初診の方は保険証をご用意下さい。現在お使いのメガネ・コンタクトレンズ、点眼薬・内服薬・薬剤情報(お薬手帳)などがあればお持ちください。まずはじめにスタッフが症状を十分にお伺いいたします。
再診の方は月1回ごとに保険証を確認しております。初診の方の中には、散瞳検査等のために時間を要する場合があります。お時間にゆとりを持ち、お早めにお越し下さい。
白内障について
白内障手術は、白内障手術装置の進歩に伴い、手術遂行がより安全となり、かなり進行した白内障に対しても眼に負担の少ない小さな傷口で手術が行えるようになりました。当院では最新の手術器機を導入し、より安全で安心な手術をお届けします。
さらに多焦点眼内レンズや乱視矯正眼内レンズといった、いわゆるプレミアム眼内レンズを使用した白内障手術に積極的に取り組んでおります。これにより患者さまの術後視機能に関する選択肢の拡大はもとより、ワンランク上の術後視機能をご提供することができます。
緑内障について
緑内障の診断は、診断機器の進歩にともない新たな知見が報告され、より早期の病状の緑内障を診断することが可能となって参りました。当院では検出性の高い最新の検査機器を導入しています。これにより早期発見・早期治療が可能となります。
緑内障治療の基本は点眼薬による薬物療法です。しかし、薬物療法のみでは病状が進行してしまう患者さまがおられます。この様なケースでは手術が必要となります。緑内障の視機能障害はゆっくりと進行する場合が多く、どうしても手術治療が遅れがちになります。当院では緑内障に対する手術を行っておりますので、薬物療法から手術治療までトータルの緑内障治療が可能です。
網膜硝子体疾患について
長きにわたり、多数の加齢黄斑変性の患者さまの診療にたずさわって参りました。現時点での加齢黄斑変性治療の基本は、薬剤を眼内に注射する治療です。この治療法の登場により、治療成績は以前と比べ格段に向上いたしました。
しかし、加齢黄斑変性はその名のとおり、加齢すなわち老化が原因の病気ですので、眼内に薬剤を注射しても、眼内の加齢性の変化に起因し病気が起こりやすい眼の中の環境は治すことができません。従って、治療によって良くなっても、再発しやすい病気です。患者さまは根気よく加齢黄斑変性と付き合っていただく必要があり、クリニックと患者さま、そのご家族との良好な信頼関係の構築が重要です。それにはやはり加齢黄斑変性の治療に対する経験と実績がクリニックには求められます。他の医療機関では出来ないポイントです。
網膜硝子体疾患に対する手術は、手術機器や手術手技の著しい進歩により、眼への負担を最小限に抑え、安全で良好な手術成績を収められるようになってまいりました。当院では長年にわたる多数例の手術経験から培われた技術と最新の機器を用いた手術により、他とは一線を画した手術治療をご提供します。たくさんの施設から手術依頼の患者さまのご紹介をいただいております。
レーザー治療について
網膜硝子体疾患の治療は、眼内への薬物注射や手術、さらにレーザー治療を組み合わせて行われます。有効なレーザー治療には、治療の時期や網膜のどの部位にレーザー照射を行うか、レーザーの照射条件などが重要となります。これにはやはり経験に培われた専門性が必要となります。当院では閾値下レーザーと言う最新の理論に基づいた網膜組織にやさしいレーザー装置を導入し、更なる治療成績の向上を図っています。
- 白内障 眼の構造はカメラに似ています。眼の中にもカメラのように凸レンズがあり、水晶体と呼んでいます。水晶体が濁ってくる病気が白内障です。白内障になると、かすみ、ぼやけ、まぶしさ、視力低下などの症状がでます。白内障の原因は加齢によるものが最も多く、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの全身疾患、ステロイドなどの薬物による副作用、外傷によっても白内障は起こります。
- 緑内障 緑内障は、目からの情報を脳に伝える視神経線維に障害が起こり、視野が狭くなる病気です。治療が遅れると失明に至ることもあります。その進行は非常にゆっくりで、両方の目の症状が同様に進行することは稀なので、病気がかなり進行するまで気がつかない患者さまがほとんどです。中高年の方に起こる代表的な病気のひとつです。症状がない場合でも、定期的に眼科検診を受けることをお勧めします。
- 加齢黄斑変性 加齢黄斑変性は、年をとれば誰にでも起こる可能性のある病気で、近年、増加傾向にあります。 黄斑は網膜の中央にある、物を見るために一番重要な部分です。物の形、大きさ、色、立体性、距離などの視覚情報の大半を識別しています。黄斑に異常が発生すると、視力低下や、物が歪んで見えたりします。日本では視覚障害者手帳の交付を受けた原因疾患の第4位で、高齢者の失明原因のひとつです。
- 黄斑前膜 黄斑前膜が生じるとすぐに見え方に影響するわけではありません。初期の黄斑前膜では、自覚症状がありません。黄斑前膜は月・年単位でゆっくりと厚みを増し、膜が収縮することにより、黄斑が引っ張られ、黄斑部の網膜に皺ができたり、網膜の厚みが増したりします。その結果、黄斑の働きが低下し、視力低下や物がゆがんで見えるようになります。
- 黄斑円孔 網膜の中心部分(黄斑)に小さな穴(孔)があいてしまう病気です。網膜の中心部に穴が開きますので、見え方に大きな影響が現れます。視力の低下、物が歪んで見える(歪視)、見えないところがある(中心暗点)と言った症状が出現します。黄斑円孔の発生には硝子体の加齢性変化が関与しており、後部硝子体剥離(後部硝子体剥離の項参照)が起こる60歳前後が好発年齢で、女性に多い傾向があります。
- 飛蚊症 黒い点や虫のようなもの、あるいは薄い雲のようなものが動いているように見える症状を「飛蚊症」と言います。眼球の中には硝子体(しょうしたい)という生卵の白身に似た透明なゼリー状の物質が詰まっています。硝子体に何らかの原因で濁りが浮遊すると、その影が網膜に映り、虫や糸くずに似た影が飛んでいるように見えます。明るい方を見たり、白い壁や青空を見た時などに自覚することが多いようです。
- 裂孔原性網膜剥離 網膜が眼球の壁から剥がれる病気が網膜剥離です。網膜剥離には、網膜が剥がれる原因により、いろいろな種類があります。網膜に破れ目ができ、そこから周囲の網膜が剥がれてくる網膜剥離が裂孔原性網膜剥離です。剥離した網膜の範囲は、時間とともに拡大します。剥がれた網膜には栄養が十分行き渡らなくなるため、網膜剥離が長く続くと徐々に網膜の働きが低下してしまいます。
- 糖尿病網膜症 糖尿病網膜症は、糖尿病によって網膜の毛細血管(動脈と静脈の間をつなぐ細い血管)が障害されることにより始まる病気です。糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、日本では成人の失明原因の第2位となっています
- 網膜静脈閉塞症 膜静脈閉塞症は、眼の網膜という部位を流れる静脈と呼ばれる血管がつまる(閉塞する)病気です。50歳以上の方に起きやすい病気で、高血圧や動脈硬化と深い関連があります。糖尿病などの血液の粘性が増す病気がある場合にも、発症しやすくなります。
- 屈折異常と老視 眼の構造はカメラとよく似ており、角膜と水晶体がレンズ、網膜がフィルムにあたります。目に入った光が角膜と水晶体で屈折したのち網膜にきちんと像を結べばはっきり物が見えます。これを正視といいます。角膜と水晶体で光が屈折する力と網膜までの距離が合わないとピンボケになります。これを屈折異常といい、近視、遠視、乱視の3つに分けられます。
- 眼精疲労 「目が疲れる」「目が痛い」といった症状は、誰でも日常よく経験します。しかし、時に症状が頑固に続いたり、からだに悪影響が及ぶことがあります。このような状態を「眼精疲労」と呼び、単なる目の疲れである「眼疲労」と区別しています。 眼精疲労は、何らかの手を打たなければ、仕事や環境が変わるといった生活の変化がない限り、自然には治りません。さらに、背後に目やからだの病気が隠れている可能性も考えられます。
- ドライアイ ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって目の表面に涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さまが増加傾向にあります。ちょっとした症状なので「たかが疲れ目なんて」と自己判断せずに、一度眼科の診察を受けるようにしましょう。