診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

萎縮型加齢黄斑変性の治療候補薬、有効性確認できず

  • 萎縮型加齢黄斑変性は、加齢に伴い黄斑部(網膜の中央部)の視細胞や色素上皮細胞、これらの細胞を栄養する脈絡膜毛細管板が徐々に脱落する病気です。
 
  • 黄斑部の機能低下が経年的に進行するため、視野の中心付近に見えない部分が出現し、徐々に拡大するとともに視力が低下します。
 
  • 脈絡膜新生血管が生じる滲出型加齢黄斑変性の患者さんは、50歳以上の日本人の0.6%と報告されています。
 
  • 萎縮型加齢黄斑変性は0.2%で、滲出型よりは患者さんの頻度は少ないのですが、それでも500人に1人が患者さんです。
 
  • 萎縮型加齢黄斑変性の発症・進行には、色素上皮細胞が作る代謝産物の蓄積が、色素上皮細胞の機能低下・脱落を招くことが知られています。
 
  • この代謝産物の産生を抑える薬剤(emixustat)が、萎縮型加齢黄斑変性の進行を抑制するかについて検討され、その結果がアメリカ眼学会の機関誌Ophthalmologyの電子版に掲載されました。
 
  • 萎縮型加齢黄斑変性508人を、emixustatを内服するグループと無治療のグループに分け、2年間の経過を観察しました。
 
  • 残念ながら、萎縮病巣の拡大についてemixustat内服グループと無治療グループの間に差は認められず、本薬剤の有効性は確認されませんでした。
 
  • 萎縮病巣の出現・進行には様々な要因が関与しており、一つの要因のみを抑制するだけでは十分な効果が得られなかった可能性があると論文では考察しています。
 
  • 現在のところ、萎縮型加齢黄斑変性に対する有効な治療法はありませんが、複数の薬剤が治験段階にあります。
 
  • それらの治験の結果が待たれるところです。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2024.11.20
新生血管型加齢黄斑変性に対する点眼治療薬の開発が進行中です
2024.11.11
HBCテレビ「今日ドキッ!」で近視の児童生徒の増加を取り上げていただきました
2024.11.11
年末年始の診療について
2024.11.11
令和6年12月25日(水)受付開始10:30です
2024.11.11
令和6年12月7日(土)は休診です
2024.11.3
萎縮型加齢黄斑変性の進行を抑えるサプリメント
2024.10.24
2024年米国眼科学会(AAO)総会
2024.10.18
白内障手術:最近の多焦点眼内レンズについて
2024.10.9
3歳児健診
2024.10.3
近視の進行を抑える低濃度アトロピン点眼 

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。