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加齢黄斑変性とサプリメント

  • 厚生労働省は、「国民の健康寿命が延伸する社会」の構築を目指して
  • 予防・健康管理などに関する取組を推進しており、
  • 最近は「健康寿命」という言葉が認知され、健康で長生きすることに対する意識が高まって参りました。
 
  • 患者さんからは、「日常生活でどのようなことに気をつけたら良いでしょうか?」とか、
  • 「何か予防法はありますか?」といったご質問をいただくことが増えています。
 
  • 眼科疾患に関しては、有効性が確立している予防法はあまりないのですが、
  • 加齢黄斑変性に対するサプリメントの服用は、進行を抑える効果が証明されています。
 
  • 加齢黄斑変性の初期にみられる変化は、年をとれば誰にでも起こる可能性のある加齢に伴うもので、
  • 網膜中央部である黄斑に老廃物が徐々に沈着してきます。
 
  • この状態がさらに進行すると、著しい視機能障害が生じる重症期の加齢黄斑変性、
  • すなわち滲出型あるいは萎縮型加齢黄斑変性へと進展します。
 
  • サプリメントの有効性を検証した大規模臨床研究では、サプリメントを服用することにより、
  • 重症期に進行する患者の割合を25%減らすことができました。
 
  • 現在、加齢黄斑変性患者に推奨されているサプリメントは
  • ビタミンC・ビタミンE・ルテイン・ゼアキサンチン・酸化亜鉛・酸化第二銅が入っているものです。
 
  • 片眼がすでに重症期に進行した患者さんや加齢性変化が進み重症期に進行しやすい患者さんに対し、
  • 上記サプリメントの服用を推奨することが治療指針の中に謳われています。
 
  • 緑黄色野菜にも上記の成分が含まれていますが、食物のみからでは十分量の摂取が難しいようです。
  • サプリメントの利用も一考です。

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