糖尿病 どうして眼科に行かなきゃならないの?
- 6月28日(水)、「第2回糖尿病連携の会」という講演会を
- にわ糖尿病・内科クリニック院長 丹羽祐勝先生と一緒に開催いたしました。
- この会は、内科医と眼科医が一堂に会し、糖尿病や糖尿病網膜症に関する情報交換を図り、連携を強化することにより、糖尿病管理のさらなる向上、眼合併症の早期発見・早期治療を目指し、丹羽先生と企画しました。
- 糖尿病になると血管の中の糖(血糖値)が高くなり、長い時間をかけて徐々に血管が障害されていきます。
- 特に、細い血管(毛細血管)は血管自体がもろく、糖尿病の影響を早いうちから受けます。毛細血管が集中する網膜と腎臓は、体の中で糖尿病の合併症が最も起こりやすい部位です。
- 糖尿病が眼の病気(糖尿病網膜症)を引き起こすことは、徐々に知られるようになってきましたが、今でも年間約3000人が糖尿病網膜症により失明しています。糖尿病網膜症は、成人の中途失明の第一の原因です。
- 初期の糖尿病網膜症では視力低下などの自覚症状は無く、重症期に至っても無症状のことが多く、ある日突然、目の中に大量に出血したり、網膜剥離が起こることなどで、初めて視力障害を自覚する患者さんがおられます。
- また、網膜の中心部である黄斑がむくみ(黄斑浮腫)、視力低下を招くこともあります。
- 目の中の圧力(眼圧)が著しく高くなり、視力低下のみならず眼痛や頭痛を伴う難治性の緑内障(血管新生緑内障)を発症し、糖尿病膜症の発症が発覚する患者さんもいらっしゃいます。
- 糖尿病網膜症は気がつかないうちに重症化していくため、糖尿病の患者さんは定期的に眼科で眼底検査を受ける必要があります。
- 糖尿病網膜症は、糖尿病になってからの期間が長くなるにつれて、発症率が高まります。
- 糖尿病になって10年経った人は50%、20年以上では75%、4人のうち3人までが網膜症になっています。
- 一度眼科を受診し、その時点で糖尿病網膜症が認められなくても、その後に発症する危険性があります。
- ですから、眼科での眼底検査を継続することが大切です。
- 糖尿病の方は、是非とも眼科で検査を受けてください。
- 早期発見・早期治療で、良好な視機能を保てる時代になっています。
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