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サプリメントで緑内障の視野障害が改善されるかもしれないという研究結果がJAMA Ophthalmologyに掲載されました。
緑内障では、網膜神経節細胞の機能低下が進行し、見えない部位が広がる視野障害が徐々に進行します。
今回の研究では、中等度の視野障害を有する緑内障患者に、
網膜神経節細胞の機能維持に必要なニコチンアミド(ビタミンB3群)とピルビン酸を2ヶ月ほど内服させ、網膜神経節細胞の機能改善について検討しました。
その結果、ニコチンアミドとピルビン酸の内服で
視野障害の指標となる項目の一つが、明らかに改善していました。
また、内服による重大な副作用は認められなかったようです。
ニコチンアミドは細胞の働きに必要なエネルギー産生や酸化ストレスの軽減に欠かせないビタミンです。
ピルビン酸もエネルギー産生に必須の物質です。
血液中のニコチンアミドは加齢に伴い減少することが知られており、またピルビン酸も緑内障の網膜では低下しているという報告があります。
ニコチンアミドとピルビン酸の摂取が、網膜神経節細胞の機能を改善させ、視野障害の改善につながるのであろうと論文の中で述べられています。
今回の研究は、ニコチンアミドとピルビン酸を内服を継続することの安全性と効果の検証を、少人数を対象として行う、第2相と呼ばれる治療研究です。
今後、多数症例を対象とした第3相の臨床研究が予定されるようです。
その結果から有効性と安全性を評価し、緑内障の治療薬になりうるかが決定されます。
本研究ではニコチンアミドを1日1000~3000mg、ピルビン酸を1500~3000mg内服していますが、最適な用量についても第3相臨床研究で検討されるようです。
現在、緑内障に対しては、点眼薬などを用いて眼圧(目の中の圧力)を下げることで、視野障害の進行を抑える治療が行われています。
網膜神経節細胞の機能を高める作用の治療が新たに加わると、作用の異なる新たな緑内障治療薬の登場であり、治療効果の向上が期待されます。
40歳以上の日本人のうち、20人に1人くらいの割合で緑内障であると報告されています。
第3相臨床研究の結果が待たれます。