令和6年12月27日(金) 午前・午後診察します
2024.12.3 お知らせ
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ブログで時々取り上げている加齢黄斑変性は、日本では失明原因疾患の第4位で、失明患者の約8%を占めています。
世界的には失明原因の第3位で、失明患者の8.7%と報告されています。
超高齢化社会の到来で、世界的に加齢黄斑変性患者は増え続け、20年後には現在の約1.5倍になると推測されています。
加齢黄斑変性は、網膜の中心部分である黄斑が加齢に伴う変化でダメージを受け、視機能に障害をきたす疾患です。
ゆがみ・かすみ、視野の中心が暗く見える(中心暗点)といった症状が進行し、視機能が損なわれるため、読書や運転が難しくなり、日常生活に支障をきたすようになります。
加齢黄斑変性には2つのタイプがあり、網膜に接する脈絡膜から網膜に向かって病的血管(脈絡膜新生血管)が生える滲出型と、黄斑の網膜細胞が脱落する萎縮型に分類されます。
アメリカ医師会が発行する国際的医学誌「JAMA」の眼科領域誌であるJAMA Ophthalmologyの電子版に、喫煙、アルコール摂取、血圧、糖尿病、肥満度を表すボデイ・マス指数と加齢黄斑変性の発症リスクとの関係を、遺伝子変異の情報を加味した最新の解析法を用いて検討した研究が掲載されました。
この研究では、以下の結果が報告されています。
喫煙や過剰なアルコール摂取は体内の活性酸素を増加させ、体内の酸化ストレスが増えるため、加齢黄斑変性の発症リスクを高めると考えられています。
加齢黄斑変性の予防には、タバコを吸わないこと・飲酒はほどほどにすることが有効です。
五感を使って人が得る情報の8割は視覚情報です。
生涯にわたって良好な視機能を維持することが、生活の質の維持に繋がります。
タバコとお酒。ご留意ください。