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良好な視機能で過ごすための14項目

お陰様で本日(2021年5月2日)、当院は開業5周年を迎えました。

今後もスタッフ一同、質の高い医療の提供を目指して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

例年のこの時期、米国で世界中から眼科の研究者が参加する学会が開催されます。今年は新型コロナウイルス感染症の影響でウエブ開催となりました。

今年のゴールデンウイークは、ウエブでの学会参加です。

全世界で眼疾患を有する患者は、今後30年間で1.5倍に増え、2050年には8億9500万人に達すると報告されています。

多くの眼疾患は、生活習慣などの改善で予防することができます。

米国眼科学会のホームページには、将来の眼疾患を予防するために今から行っておきたい14項目が掲載されています。

お国柄の違いなどから、14項目の中には日本人が行うには難しい項目もありそうですが、ご一読ください。

1.血縁者の眼疾患(家族歴)を知ろう

・多くの眼疾患の発症には、遺伝性の要因が影響します。

・血縁者に加齢黄斑変性の患者がおられると、将来、加齢黄斑変性を患うリスクが高くなります。同様に緑内障では4〜9倍の発症リスクが高いと報告されています。

・血縁者に眼疾患患者がおられる場合は、定期検査を行い、早期発見・早期治療を行い、視機能低下を予防しましょう。

2.お子さんの目の様子に気をつけましょう

・斜視の有無に気をつけましょう。眼疾患のサインのことがあります。

・お子さんの手の届く所に、洗剤や刃物のような鋭利な物を置かない。

・スマホやテレビゲームを使用する時間と屋外活動の時間のバランスをとるように。スマホやテレビゲームはドライアイや眼精疲労、近視の発症・進行の原因になります。

3.正しく食べて、適度の運動を

・適度な運動と野菜や果物の摂取は、眼疾患の予防につながります。野菜や果物を中心とした食事と動物性脂肪の摂取をひかえることが、眼疾患の予防に最も良いとされています。

・1日30分ほどの適度な強度の運動を1週間に5日行うことが、眼疾患の予防に有効であると報告されています。

4.禁煙を喫煙は

・白内障や加齢黄斑変性、ドライアイなどの眼疾患リスクを高めます。

・喫煙は心血管疾患のリスクを高めますので、結果的に網膜血管閉塞などの発症リスクが高まります。

5.全身の健康管理が大切です

・糖尿病や高血圧などの慢性疾患を放置してはいけません。糖尿病による眼疾患は視覚障害の重大原因です。しっかりと管理治療を。

6.屋外ではサングラスを

・長年にわたる紫外線の暴露は、白内障の誘因となります。紫外線A波とB波の両方を99~100%カットするサングラスがお薦めです。

7.仕事中の眼精疲労を減らしましょう

・コンピュータ画面と眼の距離は、腕を伸ばした位を保ちましょう。仕事中は20分ごと20秒くらい、手を止めて休憩を。

8.スポーツ眼外傷はどの年代でも起こります

・保護眼鏡の装用を

9.コンタクトレンズのケアをしっかりと

10.アイメイクの共有は禁物 感染性眼疾患を広めます

11.妊娠中には見え方の変化が起こることがあります

・妊娠中はかすみ目やドライアイの症状が起こることがあります。出産後も続くようなら、眼科受診を。

12.旅行の際はサングラスやコンタクトレンズのケア用品、点眼薬を忘れずに

13.65歳を過ぎたら、見え方の変化に留意を

・かすみ目や軽度の視力低下は、眼疾患の初期症状の可能性があります。悪化しないか注意深く観察し、眼科を受診しましょう。

14.眼の不調を年のせいと思わないこと

・早期発見、早期治療で視機能の維持を図ることができます。手遅れにならないように早めに検査を受けましょう。

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ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

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