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令和2年度北海道ブロック講習会

「北海道ブロック講習会」は北海道眼科医会が主催する講演会で、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、12月5日にウェブ開催となりました。

例年通り3名の先生にご講演いただきましたが、ご講演は各先生の地元からウェブ配信です。

浜松医大教授の佐藤美保先生は「スマートフォンと小児眼科関連」と題し、最近話題のスマホやテレビゲームの使いすぎによる急性内斜視について、現在進行中の全国調査の結果などを解説してくださいました。

急性内斜視の予防対策は、画面までの距離をしっかり離し、適切な眼鏡をかけ、休憩をとりながら長時間の使用は避け、文字は大きめに表示し、画面は明るすぎず、意識的に瞬きを心がけることです。

強度近視のお子さんでは、スマホの使用を中止しても急性内斜視が回復しない傾向にあるとのことで、近視進行を予防し強度近視にならないようにすることも大切なようです。

宮崎大教授の池田康博先生は「網膜色素変性に関する最近のトピックス」と題し、網膜色素変性治療に対するご自身の研究成果についてご紹介くださいました。

まず最初に当ブログでも取り上げた暗所視支援眼鏡。網膜色素変性の患者さんは暗いところで見えにくく(夜盲)、夜間の行動が制限されるのですが、暗所視支援眼鏡の装用で患者さんの暗所での活動が改善されるそうです。

次に、ご自身が開発し治験が進行中の遺伝子治療。網膜色素変性では経過に伴いゆっくりと視細胞の働きが低下するのですが、視細胞の働きを保つ作用のタンパクを作る遺伝子を網膜細胞に導入する治療法です。病気の進行を遅らせ、患者さんの視機能を維持し、生活の質を保つことが期待されます。

最後は、この秋に岡山大学教授に就任された森實祐基先生です。「黄斑手術の最近の話題」と題し、偽黄斑円孔と網膜細動脈瘤に焦点を当てご講演くださいました。

偽黄斑円孔はその名の通り、中心部分の網膜が全層欠損する黄斑円孔と類似の眼底像を呈する病態で、分層円孔と偽円孔に分類されます。

いずれの疾患とも硝子体手術が治療法ですが、分層円孔は偽円孔と比べ術後の視機能の回復がやや劣るのですが、分層円孔の手術成績を改善するための術中の工夫についてご紹介くださいました。(私も行ってます)

網膜細動脈瘤が破裂し出血すると、網膜中心部に出血が波及することがあります。出血が消失した後に網膜中心部が萎縮する方がおり、そのメカニズムと出血時に経過を予見する眼底所見についてご解説いただきました。

今年は多くの講演会がウェブ開催となりました。

講師の先生に直接お会いできないのは寂しい感じですが、札幌までのご足労が不要となりますので、ウェブ講演会は新たな日常として今後も定着しそうです。

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