令和7年ゴールデンウイークの診療について
2025.3.31 お知らせ
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光干渉断層計(OCT)検査は、患者さんに負担をかけることなく眼底断層像を数ミクロンの精密さで撮影可能な検査で、
加齢黄斑変性や網膜前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫といった網膜疾患の診断や治療の評価に必須となっています。
滲出型加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞による黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫、近視性脈絡膜新生血管への第一選択の治療は、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害剤を目の中に注射することです。
いずれの疾患も、病状の悪化に際し迅速に薬剤の注射を繰り返し行うことで、視機能を長期的に維持することができます。
一方、長期にわたる継続通院は患者さんに大きな負担となります。
特に遠方にお住いの患者さんや、ご高齢で家族の付き添いを要する患者さんにとって、頻回の通院は困難です。
イスラエルのNotal Vision社は、患者自身が家庭で眼底断層像の撮影を行える卓上型OCTを開発しました。
同社は滲出型加齢黄斑変性の患者さんに卓上型OCTを用いて黄斑部網膜断層像を自宅で毎日撮影してもらい、その画像を自動的に同社のクラウドサーバーに保存、テルアビブの病院の眼科医が画像を評価し、治療の有無を患者さんに伝えるシステムを立ち上げました。
卓上型OCTの価格は従来のOCTの1/3程度とのことですので、残念ながら家庭に広く普及する価格帯ではなさそうです。
ただ、眼科医不在の診療施設や検診施設で購入・検査を行い、遠隔地の眼科医が画像を読影・診察する遠隔診療に利用できるのではと思います。
既に視力検査用のスマホアプリがありますし、スマホで前眼部や眼底の写真撮影ができるアタッチメントが開発されたり、持ち歩き可能でいつでもどこでも眼圧を測定できる機器が販売されたりしています。
これらを組み合わせると、眼科診療に必要な基本検査は行えそうです。
いずれの検査結果もデジタル情報であり、眼科医はインターネットなどを通じて検査結果の閲覧が可能となります。
遠隔診療の検査にOCTが加わることで、診療の精度が向上しますので、患者さんが検査のために眼科医のいる施設を訪れなければならない機会が減ると期待されます。
遠隔診療では、パソコンやスマホを用いて患者さんと医師がお互いの顔を見ながら、面談・診療することも可能です。
現在はほとんど行われていない眼科遠隔診療ですが、
普及に向けて周辺機器の整備は進んでいるように思います。
システムや制度設計が整うと、やがて医療は、
情報が動くことで患者さんの移動を最小限に減らすことができるようになると思います。