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眼底検査で所見がない時期の糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で目の中の網膜が障害を受け、視力が低下する病気です。

糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症といわれており、日本の中途失明原因の代表的な病気です。

初期の糖尿病網膜症では網膜の細い血管が瘤状に膨らみ、眼底検査や眼底写真で点状の出血として認められます。

福岡県久山町で行われた住民検診調査では、糖尿病になって5年が経過すると8.5%、5年から10年で14.3%、10年以上で22.6%の患者さんで糖尿病網膜症が認められたと報告されています。

しかし、眼底検査で糖尿病網膜症が認められる前から、既に網膜の細い血管の脱落や神経細胞の障害が生じていると報告されています。

最近の眼科検査機器の発展により、患者さんに負担をかけることなく数秒で、網膜血管の詳細な形態の描出や、網膜神経線維の厚みの計測が可能になりました。

その結果、眼底検査で糖尿病網膜症網膜が発現する前から、網膜中心部の細かな血管が脱落することが分かってきました。

眼科の学術雑誌RETINAの12月号には、眼底検査で糖尿病網膜症を認めない症例において、視神経乳頭(視神経が網膜から脳へと向かう出口)周囲の網膜血管や神経線維が脱落していることが報告されました。

糖尿病網膜症の検査は、従来から行われている眼底検査や眼底写真に加え、網膜血管の詳細な形態描出が可能な光干渉血管撮影(OCTアンギオ)や神経線維の厚み測定が可能な光干渉断層検査(OCT)を行うことで、糖尿病による網膜への影響を従来よりも早い段階で捕らえることができそうです。

網膜の障害が進行しそうな症例を予知し、きめ細かな管理が可能になります。

また、内科医と情報を共有することで、網膜症などの合併症を進行させない、きめ細かな血糖管理・糖尿病治療にも貢献すると期待されます。

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