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米国眼科学会のホームページに、目に良い食品を紹介する記事が掲載されました。
「体に良い食事は目にも良いし、美味しい食品もたくさんある」と、
以下に紹介する食品を積極的に摂取することで、
目の病気の予防だけでなく、心臓病など全身の病気の予防につながると紹介しています。
目の健康に良い食品としてまず紹介されているのは、
ビタミンAが豊富なオレンジ色の野菜や果物です。
ビタミンAは網膜に届いた光を映像に変換する過程で多量に必要となりますし、ドライアイの予防にもビタミンAが必要です。
ニンジンはビタミンAの豊富な野菜として周知されています。
サツマイモはさらにビタミンAが豊富な野菜で、1本で1日に必要なビタミンAの20%以上を摂取することができます。
マスクメロンや杏(アプリコット)といった果物もビタミンAが豊富です。
ビタミンCも目の健康に重要です。
ビタミンCは、種々の病気の原因となる活性酸素を除去する作用(抗酸化作用)があり、不健康な食べ物や生活習慣、環境要因(揚げ物や喫煙、直射日光)によって引き起こされたダメージから目や身体を守る働きがあります。
オレンジやポンカン、レモンなどの果物がビタミンCを豊富に含んでいます。
桃や赤ピーマン、トマト、イチゴにもビタミンCが含まれています。
ビタミンEも抗酸化作用があり、身体を健康に保ってくれます。
アボガド、アーモンド、ひまわりの種などに含まれています。
オメガ3脂肪酸は鮭や鱒、マグロ、イワシ、大鮃(おひょう、大型のカレイ)といった冷水魚に豊富に含まれており、加齢黄斑変性のリスクを低下させる効果があります。涙液の機能も改善させ、ドライアイの治療にも有効です。
オメガ3脂肪酸からEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が作られますので、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの予防にもつながります。
緑の葉野菜や明るい色の野菜には、ルテインとゼアキサンチンが含まれています。ルテインとゼアキサンチンには抗酸化作用があり、網膜の中央部である黄斑を保護しています。
ルテインとゼアキサンチンは、ケールやほうれん草にたくさん含まれています。
レタスやブロッコリー、カブ、エンドウなどにも含まれています。
野菜ではありませんが、卵もルテインとゼアキサンチンを含む良い食材です。
ミネラルである亜鉛は光暴露から目を守り、網膜を健康に保つ役割を担っています。亜鉛を摂取し過ぎると、赤血球の形成に必要な銅が体内から失われてしまいますので、補う必要があります。
幸い、黒目豆やインゲン豆など、ほとんどの豆類に亜鉛と銅が含まれています。
牡蠣や赤身の肉、鶏や七面鳥などの鳥肉にも亜鉛は豊富に含まれています。
記事の最後に、「あなたの年齢にかかわらず、健康的な食生活を開始するのに遅すぎることはありません。良い食事を始めることが、これからの人生のための視機能や健康の維持に貢献します。」と結んでいます。